106 元気の秘訣
元気なお年寄りと元気の無いお年寄り。
この差を作る一番の違いは・・・・・、薬を常用しているか、いないかだそうです。
もちろん薬を飲んでいないお年寄りのほうが元気です。
もともとは元気だったお年寄りが少しの数値の悪さから処方薬を摂り始めます。
薬ですから何らかの副作用を伴います。
それは「しかたが無いこと」となります。
その副作用を緩和するために次の処方薬を摂り習慣化していきます。
かくして薬漬けになる例は枚挙にいとまがありません。
どうみても尋常とは思えない 両手に一杯の薬を摂っている方を多く見受けられます。
WHO(世界保健機構)が日常に必要な医薬品として定めた薬は約300種類。(必須医薬品)
それに対して日本の薬の種類は世界トップレベルの1万7000種に達するようです。
日本は世界全体の約6分の1もの薬を消費する医薬品消費国なのです。
製薬会社-大学研究室-政治家-官僚 と巨大なビジネスが成り立っています。
医薬の力で多くの命が救われています。
一時的な病状回復では薬は大いに役に立ち、安心感を与えてくれます。
しかし元気なお年よりになるためには常用の薬を減らしていく努力をする必要があります。
血圧の基準値、BMIの基準値、コレステロールの基準値が大きく変更されました。
これは改善されたというのでしょうか。
「あの時はこのままの生活を続けていくと危険と言ったけど、取り消すことにします。
数値を下げようとして薬をたくさん飲んじゃった人、ごめんなさい。」
とサラリと言ってのけているようですが、その付けを取るのは医療無知の私達です。
現在摂り続けている薬が安全という確証はこれら基準値のように簡単に覆る可能性を持ちます。
せめて、自分のからだには敬意を払ってできるだけのケアをしてあげてください。
メタボリックシンドロームを薬で治療する方もいますが、あれも単なる食べ過ぎ、運動不足の結果です。
薬に頼らず日常生活を少しずつ改善していきましょう。
将来の元気のために。